僕が好きな人について

 

今日は僕の好きな人について話そうと思う。

 

と言っても、「隣のクラスの◯◯ちゃん」とかそう言う話ではない。僕の好きな「鳥居みゆき」という人の話だ。

 

鳥居みゆきについて、名前も知らないという人は(僕と同世代かそれより上の人なら)いないと思う。小島よしおや髭男爵らと同時期にテレビに頻繁に出るようになっていた女性芸人である(ちなみに彼らは事務所が同じ)。「ブレイクした」という表現を使うなら、おそらく2008年がそれに当たるだろう。

おなじみのネタは、言わずもがな「ヒットエンドラ〜ン」だと思う。白い衣装を着て、マラカスとクマのぬいぐるみ(多毛症という名前)を持って、気が狂ったように気が狂ったようなネタを披露する姿が印象に残っている人が多いかも知れない。

そう。確かに第一印象は「ちょっと頭がヤバい人なのかな?」という感じなのだ。鳥居みゆきがテレビに出ていた当時の自分も、そういう印象を抱いていたと思うし、テレビを見ていた大半の人がそうだったと思う。でも、この歳になって、改めて鳥居みゆきという人物を追いかけていくと、えも言われぬ魅力があることに気づいていくのだ。

 

僕の場合、入り口はテレビ番組ロンドンハーツの「奇跡の一枚」という企画だった。この企画は、普段ブサイクと言われるような芸人たちを、メイクと写真の力でかわいく・かっこよく撮って、ひと月に1人を選んでカレンダーにしよう、というものだ。この企画自体は人気なのか、数年連続で行われていて、去年(つまり今年の分のカレンダー)も制作されていた。それに毎年のように出て、何枚もの奇跡を起こしているのが鳥居みゆきだった。ここに写真を載せるのは著作権的にヤバいと思うのでしないが、「奇跡の一枚 鳥居みゆき」でググったら普通に出てくる。

見ればわかるのだが、可愛い。めっちゃ可愛い。というか、美しい。そもそも、白装束時代のお化けのようなメイクが「ブサイク」のようなレッテルを貼っていただけで、もともとの顔は普通に美しいのである。まあ、そうなると企画の趣旨的にどうなのだという感じだが、ピース又吉博多華丸・大吉の大吉と並んで、この企画の人気首位を獲得しているので番組側も手放せないのだと思う。

そんな話は置いておいて、その美しさから鳥居みゆきに(今更)興味を持った僕は、彼女のことを調べに調べ、ブレイク当時の番組も見まくった。っていうか、もうどハマりした。なんで2008年に、自分は鳥居みゆきの本当の魅力に気づけるくらい大人じゃなかったんだろう、もっと早く生まれておけばよかった、そう思った。

 

さっきから、魅力魅力と連呼しているだけで、一向に何が魅力なのか分からないと思うが、それが言葉で説明できたらこんな頭の悪い文章なんか書いていないのである。いや、でもこれブログだし、言葉にしない限り絶対に伝わらないじゃんって、その指摘は正しい。なので、バカはバカなりにちょっと頑張ってみようと思う。

 

それと、後述すると思うが、鳥居みゆきという人物は2007〜2009、2010〜2012、2013以降の三つの年代において、印象がかなり違ってくる。年代ごとにそれぞれ魅力があったり、変わらないとこだったりいろいろだが、どれも彼女である。これから先は、2007〜2009の彼女を「まさこ時代」、2010〜2012を「妹時代」、2013以降を「姉さん時代」と呼ぶ。また、もし、この記事を読んで、興味を持って調べたとき、少し戸惑うかも知れないので注意されたい。

 

さて、話を戻す。鳥居みゆきの最も大きな魅力は言葉遊びである。これを説明するのに、一つ例を出そうと思う。

ナインティナインがパーソナリティを務めるラジオにまさこ時代の鳥居みゆきがゲストとして出演した時の実際の会話だ。リスナーから、「もし宇宙に行けたら何がしたいか」という質問があった。ありきたりである。それに対する彼女の回答は「口約束」であった。まあ、意味がわからない。「やり手の男上司とおしゃれなレストランで食事する口約束」。どうやっても意味がわからない。宇宙に行ってまですることじゃない。普通は大抵、無重力を楽しむようなことをしたがるはずだ。それがなんで「口約束」?

これは、あくまでもラジオを聴いていた一般人の考えなのだが、無重力空間→浮く→浮いた話ということではないか、という話である。浮いた話だから、ちょっと浮かれた男女の口約束。なるほど、うまい。でも、その場じゃわからない。意味を考えて、ようやく分かる。そして大抵、そういう話は種明かしされないので、難解すぎる言葉遊びは真相が藪の中へと消えていく。こういう風に、それらしい真意にたどり着けることの方が少ない。

ちょっと分かりにくいので、もう一つ例を。これはまさこ時代の鳥居みゆきの鉄板ネタ「ヒットエンドラン」の一部である。

「おいキャディ、パターをくれ」

「ぱ、パター…パター…はい、パター」

「そうそうこの北海道パターを身体中にまんべんなく塗って、アイア〜ン、アイア〜ン、5番アイア〜ンって、このバンカー!」

……。まあ、言葉遊びというか、ダジャレというか、もうこれは親父ギャグである。わかりやすすぎたかも知れない。まあ、こんな感じで、支離滅裂に見られがちだけど、実際は巧妙に仕組まれているんだよっていう話。この一言にグダグダ書いていたことがまとまってしまうのがほんとバカっぽい。

 

まだ伝えきれてないことがいっぱいなのだが、字数が多くなってきてしまったのでまたの機会にしようと思う。なんども言うが(あ、言ってないかも)、鳥居みゆきという人物の魅力は実際に見て見ないと分からないと思う。こんなくだらないブログで伝わるような浅さではないのである。ちょっとでも興味を持ったら、ぜひ調べて見てほしい。

 

それでは次回の鳥居みゆき回でお会いしましょう。