純情ビッチは良さ

最初に

知り合いの方、見ないでください。

知り合いじゃない方、初めまして。

 

これは、BL作品語り Advent Calendar 2017の6日目くらいの記事です。

adventar.org

 

誰にもバレないようにひっそりと純情ビッチの良さを語ろうと思います。

 

先立って、この記事では以下の三作品を取り上げようと思っているので、かぶってしまった方すみません。かなりの有名作品なので知らない人がいなさそう。

 

①無慈悲なオトコ - 桜賀めい

無慈悲なオトコ (花音コミックス)

無慈悲なオトコ (花音コミックス)

 

②不埒なスペクトル - 崎谷はるひ

 

③それでも、やさしい恋をする - ヨネダコウ

それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

 

①・③は漫画作品、②は小説作品です。さらに、①・②はシリーズとなっています。(尼のリンクは一巻に当たる作品のものです)

 

①無慈悲なオトコ - 桜賀めい

まず最初に紹介するのがこの作品、「無慈悲なオトコ」シリーズ。桜賀めいさんと言えば「ワルイコトシタイ」シリーズでおなじみですが、これはそのスピンオフ作品です。知っている方も多いかも。このシリーズは、「無慈悲なオトコ」「無慈悲なアナタ」「無慈悲なカラダ」と続きます。

 

お話のあらすじとしては、

ビッチだった受けが、攻めと出会って純情になる話です

 

あ、これ純情ビッチ受け全般に言えることだったわ。

参考程度にamazonの説明文を載せておきます。

「嫌いなんです…誰でもいいって感じの人」
『男なら誰でも誘いまくる』と噂される白羽七王は、 その色っぽい雰囲気で大学中の注目の的となっていた。 そのために七王は、ずっと片思いを続ける相川久遠にもその噂が原因で避けられ、拒絶されてしまった。 久遠は決して自分のものにはならない―――、 自暴自棄となった七王は、無理矢理抱かれようと久遠に迫るが…。 切なく健気な七王の恋にキュン<span style="font-size: 110%; color: red;">♥</span> 「ワルイコトシタイ」シリーズで注目の 相川家次男・久遠×白羽家長男・七王編★ <span style="font-size: 110%; color: red;">♥</span> <span style="font-size: 110%; color: red;">♥</span>シーン大幅加筆&描き下ろし!

 

ちょ、なんかhtml見えちゃってるんですけど

 

まとめると、真面目なノンケ攻めがビッチな受けとくっついて、受けは攻め一筋になって、攻めは受けに執着して、共依存ハッピー!みたいなお話です。純情ビッチはだいたいこんな。途中をだいぶ省いてるけど、だいたいこんな。

 

で、ここからはちょっと純情ビッチというジャンル全般の話。

純情ビッチは往々にして堅物で真面目な攻めとくっつくんですが、だいたい物語の序盤で拒絶されます。かわいそう。かわいそうだけど、この拒絶が、あとあと攻めの受けに対する執着への強烈な振り幅となる(脚本的な視点)。

物語はなんだかんだ一悶着二悶着あって、攻めも受けの繊細なところとか、いじらしいところとか、そういうところに惹かれていきます。この流れこそ、純情ビッチ受けが、ただのビッチ受けではない所以。受けがただのビッチであれば、こんな化学反応はおきません。攻「なんだこいつ」ってなって終了です。純情ビッチが攻めに愛されるには、「ビッチである」ことからくる拒絶感すらも乗り越える内面の魅力が必要。それこそが「純情さ」なのです。ここでいう「純情」とは「攻めに対して一途な様子」とか「けなげでいじらしい感じ」とかそういうこと(個人の見解です)。純情とビッチという、本来対立するはずの二つの属性のギャップに、攻めはやられてしまうんやね。ウンウン、分かる。

 

次の作品もそんな感じ。

 

②不埒なスペクトル - 崎谷はるひ

こちらは小説作品。

話のだいたいの流れは「無慈悲シリーズ」と一緒ですが(っていうのはさすがに言い過ぎか)、こちらは受けも序盤に攻めに対し嫌悪感を抱いています。単純計算で振り幅二倍というわけ。尊いね。

見目も頭脳も優れた堅物エリート銀行員・直隆は、派閥争いに敗れ閑職に飛ばされる。ヤケ酒で酔い潰れた所を、マキという青年に介抱されるが、彼にはある魂胆が。ゲイの弟を家から追い出した兄だと直隆を誤解し、弟の境遇に共感したゲイのマキは、復讐に男童貞を奪おうと…?!無理矢理体を繋がされるも、直隆は何故か彼に興味をひかれ…。「不埒なモンタージュ」スピンオフ作登場。 

 

よく考えたら、この作品も本編のスピンオフだった。てか次の作品もだ。

 「純情ビッチはスピンオフ作品に登場しやすい説」

これは、ある。

 

そんなことよりこのamazonの説明文、なんか意味を取りにくいな。文中の弟っていうのが、前作(本編)の受けで、今作の攻め(直隆)の弟っていうことなんですけど。あ、余計にわかりにくい説明したわ。

 

前の作品で純情ビッチのなんたるかを説明してしまったし、ネタバレもあんまりしないほうがいいみたいだし、書くことがなくなってしまうのだけど、この作品の萌えポイント(死語)は受けがちょっと不憫なこと。この受けを包容力抜群の攻めが救うっていう、少女漫画さながら、スカッとするコピペさながらの展開。ベタなんですけど、そこがいい。ハピエン厨としては、攻め受け共にしっかり幸せを掴んでくれることが一番なので。純情ビッチものはだいたいハピエンなので、厨にはおすすめです。

この作品もシリーズになっていて「不埒なパラダイムシフト」「不埒なファシネイション」と続きます。

 

③それでも、やさしい恋をする - ヨネダコウ

最後にこれ。みなさんおなじみのヨネダコウさんですが、今回紹介するのは「どうしても触れたくない」ではなく、そのスピンオフ作品です。

出口晴海が好きになったのは、小野田良。
三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。
友達でいい。
そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。
素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、
言えない言葉がたくさんたまっていって・・・

誰かを好きになる切なさと幸せがここに。

「どうしても触れたくない」から6年
待望のスピンオフ登場!!

 

こちらは、前作二つと違って受けの「ビッチ」がそこまで強調されていない。ふんわりした雰囲気のお話です。説明からも分かる通り、これも「ノンケ攻めゲイ受け」なんですけど(この記事で紹介した作品三つともこれ)、お手本のような「ノンケ×ゲイ」という感じで、なんか初心者向けっぽい。

ただ、この作品は本編である「どうしても触れたくない」を読んでいないと微妙にわからなかったりするところがある気がするので、本編読んでからをおすすめします。

 

最後に

ここまでグダグダ書いた記事を読んでいただいてどうもありがとうございました。なんか語りすぎて中身が出ちゃってる感じですねごめんなさい。純情ビッチは素晴らしいぞ、と誰かに言いたかったので、言えてよかったです。おすすめの純情ビッチあったら教えてください。

 

そして、なんでか知らんがここまで読んでしまった知り合いの方、

 

 

 

 

 

勘弁してください

 

 

 

 

 

 

 

以上です。またお会いしましょう〜。